トリノ冬季オリンピック

 スピードスケート500メートルは、日本の加藤選手が今の世界記録保持者で、一番金メダルに近い競技だと言われていた。その500で日本の代表4選手は、及川選手が4位、加藤選手は6位に入賞した。



 2回の滑走の合計タイムで勝者が決まる。インとアウトのコースでそれぞれ一度ずつスタートする。コースで転倒者が出たりすると危険回避の為、製氷作業が入る。整氷しなければ、次走者が危険なためだ。
 加藤選手の1回目、前走者が2人とも転倒した。そのために10分ほどの製氷タイムがかかってしまった。加藤選手本人は競技後のインタビューで整氷タイムは影響していないといっていたが、ほとんどの日本のマスコミはそのために記録が出なかったと強調して解説した。特にNHKでは元スピードスケート代表の堀江学が、それがなかったら優勝だったかのような解説をしていた。しかし2度目の加藤選手の記録も、2回目全体でも6位で、堀江さんの解説は的外れだと思った。
 及川選手の一度目は、韓国の李カンソク選手と同タイム3位だった。2回目の滑走後、彼は残り二人の段階で2位の記録だった。残るは、アメリカのチーク選手と韓国の李選手。チーク選手は1回目ただ一人の34秒台だった。彼は2回目も34秒台で、ダントツの1位。2位にはロシアの選手。そして3位には韓国の李選手が2回目35秒09の記録で銅メダルを獲得し、及川選手は最後の最後に2位から4位へと順位を落として、メダルを逃した。
 NHKではアナウンサーも解説者も、及川はたった100分の13秒でメダルを逃したと、声を大にして放送していた。けれども私は、李選手はたった100分の02秒で銀メダルを逃して、とても残念だったねと思った。
 加藤選手にしても、世界記録保持者という自覚があるから、整氷タイムが長かったことがタイムの悪かったことの理由にしなかったのだろうと思ぅた。34秒09 (確かこの数字だった)の記録を持つ彼にとって、このトリノでの記録は整氷タイム云々の記録の悪さを超えて悪すぎるのだろうと思う。それを自覚しているのに、周りでそればかり強調する放送では、かえって加藤選手が気の毒に思えた。そして、日本のマスコミが馬鹿みたいに見えてしまった。
 同じようなことはスケートボードのハーフパイプという競技を見ているときも感じた。サッカーの国際試合の解説然り。野球の国際試合の解説然り。柔道の解説も然り。バレーボールも・・・ 
冷静に状況を判断して解説していると、自分でも思い込んでいる解説者の解説を聞きながら、私たちはいつももっと冷静に見たら?なんて話して見ている。
[PR]
by himang_56 | 2006-02-14 20:33

喜ばしい声が聞こえる


by himang_56