天皇という存在

 一月末に、麻生太郎外務大臣が 「天皇が靖国参拝すべき」 と発言して、また韓国や中国を挑発した。彼は 「英霊は天皇陛下のために万歳を叫んだのであって、首相万歳といったのではない。天皇陛下が参拝するのがもっとも望ましい。」 と、名古屋市で開かれた公明党議員の集まりで主張した。 ( 《英霊 : 霊魂 特に、戦死者の魂を敬っていう語。 すぐれた人 また、その魂》 合祀された戦犯も含めて、彼は意識して 「英霊」 と言っているのだろう)






 1975年昭和天皇が参拝して以来、天皇は靖国神社参拝を控えている。皇室は1978年に第2次世界大戦の戦犯が靖国神社に合祀されてからは、参拝していないという。
 麻生外相は 「天皇が公人か私人かという議論のために参拝ができなくなった」 というが、参拝が難しいのは ”A級戦犯の合祀”が問題になっているためなのは明らかだ。彼の発言はまた、天皇が靖国神社を参拝すれば、小泉首相の参拝が不必要になり、 「靖国論争」 が沈静化できると思ったのではないかとの見方もされている。
 靖国参拝やその他の発言で批判し反発する韓国や中国に対して、彼は、 「中国に言われれば言われるほど、行かざる終えなくなる。タバコを吸うなと言われればすいたくなるのと同じだ」 と、批判するのもばかばかしくなるくらいくだらない反論をした。一国の外務大臣が、この体たらくでは・・・ 安倍晋三官房長官は 「麻生外相の個人的見解だ」 と言った。個人的見解ならば何を言ってもかまわない、責任も問われないのが、今の政治屋さんたちだ。彼らは政治家ではない。
 女系天皇を容認も含めた皇室典範の改正案をめぐって、政界が騒がしい。 「女性・女系天皇を認める」、 「男女を問わず天皇の直系の第一子を優先する」 という有識者会議の報告をうけての改正案だ。報告が提出された当初は受け入れられていたかのような世間の反応だったが、異議を唱える声も次第に大きくなってきて、女系天皇容認に反対する国会議員が多数署名したり、男系維持を謳う反対論も相次いでいる。もっと慎重に論議を重ねるべきだとの意見も多い。天皇制の日本の政治に占める重さを考える時、慎重に慎重を期する意見が出ても当たり前だと思いながら、私は眺めている。もちろん、天皇制の是非も含めての議論だが。
 小泉首相がこの間ずっと取り続けてきた 「数 (支持率や安定多数) 」 を頼みとした乱暴で強引な手法に、もういい加減誰かが 「NO」 を突きつけて欲しい。自分に反対したものはどんな手段を使っても悉く排除してきた彼の前には、もうそんな気概のある人間はもう残っていないか! 
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by himang_56 | 2006-02-05 16:17

喜ばしい声が聞こえる


by himang_56